メディアデザイン演習C
宮城大学では、今年度の締めくくりとしてメディア系の学生による展示を大崎市の緒絶の館にて行います。
展示のテーマは時間。時間、という言葉から連想されるものは時計、変化、成長、繁栄…など、様々あると思います。
学生たちがチームを組み、それぞれのチーム内であらゆる時間の表現を模索し、作品を作り上げます。
私たちのチーム「かげぼう氏」では、人の動き、そしてそれに付きまとい”今”を映し出す影を利用することで時間を表現しようと考えました。
現在の時間にいる自分と、急に時間をさかのぼりだす影。あれ、自分はこんなことをしていたんだっけ…?
作品について
カゲアソビは、その名の通り影をつかった遊びができるものです。スクリーンの前に立つと影が現れますが、この影は通常の時間の流れの通りに動くわけではありません。唐突にほんの少し前の時間まで巻き戻ったり、急いで今の時間まで戻ってきたりします。
影とはいわば、自分の分身、そして”今”の姿を映すもの。自分の影のはずなのに、急に別な動きを見せる”時間のズレた影”に不思議な感覚を覚えます。そして、気が付くと過去と今を行き来する影に翻弄される自分の姿が。
プロセス
場所決め
展示を行うにあたり、まずは自分たちがどこで展示を行うのかを決めました。かげぼう氏が展示をする場所は、なんと「蔵」。
蔵は非常に広く、展示の自由度もかなり高いですが、同時にその広さをどう活かすかが課題となりました。各々で活かせる配置を考えて、話し合っている様子です。
Kinect HACK!!
作品制作にあたりKinectを使用することに。
メンバー全員がKinectを用いた開発は初体験のため大苦戦。 見慣れないエラーがたくさん出てきて一時は大パニックに! 格闘の末エラーこそ消えたものの、道のりは遠いようです。
時間を往来する影
openFrameworksのアドオン、ofxopenNIとofxopenCVを利用することにより自分の影が時間を行き来できるように。
最大6秒間巻き戻る影。急ぎ足で現在に到達する影。完成時には製作陣からはおお、と感嘆の声が。
openCVを用いることで1フレームずつ深度画像を保存していき配列に格納、それを再生させる仕組み。また、巻き戻り時も同時に別配列に人間の今の姿を格納し続けることにより、影は自由を得たのです。
メンバー
磯翔野
宮城大学事業構想学部デザイン情報学科3年
チームではwebを担当。
メガネのフレームは青。
好きな影絵はキツネの影絵(しかできない)。
頭を空っぽにして遊べるようなゲームが好き。
衣笠裕太
宮城大学事業構想学部デザイン情報学科3年
チームでは会場を担当。
眼鏡のフレームは銀。
好きな影絵は犬。
パズルゲームが好き。
寒河江直樹
宮城大学事業構想学部デザイン情報学科3年
チームではチラシを担当。
めがねのフレームは黒。
好きな影絵はウサギ。
ロールプレイングゲームが好き