宮城大学事業構想学部空間デザインコース・メディアデザインコース 卒業研究・制作展+大学院事業構想学研究科修士制作展 日時 2020年2月14日(金) - 16日(日) 10:00 ~ 19:00 場所 せんだいメディアテーク 6Fギャラリーb 入場料 無料
今からちょうど30年前,私はある大学の建築学科で卒業論文と卒業制作を提出しました。日本国の象徴とされる方が亡くなり,暗く重い雰囲気が漂う中,新しい元号「平成」になった年です。卒業論文は当時最新だったワークステーションでFORTRAN言語を用いてプログラムを書き,イスラム中世都市遺跡を3DCGで再現する研究でした。一方,卒業制作の方はというと,ゲシュタルト心理学や造形思考などの御託をならべ,わざわざ烏口で描いた建築図面とゴミのような空間模型の数々を生み出し,結果教授陣の評価は散々でした。 けれど,その時真剣に考え抜いてカタチにした経験は今でも私の大事な一部です。その時考えていたアイデアを今でも学生たちに講義で伝えたりしています。その時インスピレーションを与えてくれた,パウル・クレーやビル・エバンスやアンドレア・パラーディオは今でも鮮烈なイメージを与えてくれます。 卒業研究は人生で最も知力体力に恵まれた時期に,自由な時間,研究環境,師や仲間を得て,深遠な思考に到達し,それを広く社会に問いかけることが出来る貴重な機会です。卒業研究をやり抜いた学生たちにとっては,小学校から大学(院)まで,ガッコウという長い年月の戦いにケリをつけ,華々しく社会に対して自分を“宣言=ステートメント”できる機会でもあります。 「卒展」では,宮城大学事業構想学部デザイン情報学科20期生,空間デザインコース42名,メディアデザインコース(造形系)16名,メディアデザインコース(情報・メディア系)36名の熱のこもった卒業研究制作と,大学院事業構想学研究科博士前期課程デザイン系領域2名の修士研究が展示されます。本学の卒展は,デザインにおける様々な分野の広がりをみせつつ,社会的な課題解決のデザインだったり,新しい発見,問いかけのデザインだったり,ヴァリエーションに富んでいることも特色です。 ぜひ,学生たちが考え抜き,やり抜いた成果を直接ご覧いただきたく,会場にお越し下さることを心よりお待ちしています。
宮城大学事業構想学部大学院事業構想学研究科 教授 平岡 善浩
メディアデザインコース
伊藤真市 研究室
井上陽菜乃/佐藤響子/三田亮介/横山礼奈鹿野護 研究室
赤坂捺美/阿部咲良/梅田優弥/加藤みず季/佐竹葉月/高橋優志/成塚雅樹茅原拓朗 研究室
佐藤梨花子/高野鉄平/播磨勤鈴木優 研究室
阿部克俊/五十嵐眸/板垣直生/大澤あかね/川上由乃/高橋英樹/藤原志帆/横山紗菜土岐謙次 研究室
渡部すず/高橋萌/高橋梨花橋本陽介 研究室
佐々木桃花/大友まどか/鈴木友渚/高橋瑞希/多田七海/中村恵理香/渡邉桃日原広一 研究室
熱海雄太郎/大町沙耶/小齋明日香/佐藤里菜/鈴木実奈美/豊蔵露斗/藤原歩美/三浦彩奈蒔苗耕司 研究室
芦立一博/大久保美菜/大友彩可/佐々木陸登/鈴木悠斗空間デザインコース
石内鉄平 研究室
蒲生凌也/熊谷太順/堀川琳花井上誠 研究室
坂本依真里/河内真央/菅原徳恵/屶網知弘友渕貴之 研究室
浅倉雪乃/伊藤愛実/小島天祐/佐々木明穂/谷藤薫/手島あかね/中山莉花/綿貫琴子中田千彦 研究室
藤沢苑風/荒田千尋/石黒翠/太田悠介/高橋丈/横山夏子平岡善浩 研究室
小林勇斗/坂井由佳/佐藤文香/佐藤まりや/柴田紗季/清水悠汰/宮崎千遥/横濱美波舟引敏明 研究室
小野美聖/菊地優弥/佐藤亜香里/澤田苑佳/阿部洲熙卒業制作自主レビュー
大学外部からゲスト講師を招き、学生による自主レビューを開催します。 日時 2020年2月15日(土) 12:00 場所 せんだいメディアテーク6Fギャラリーb(卒展会場)
講師プロフィール
Kentaro Matsui
松井
健太郎株式会社BLMU
1980年生まれ。仙台出身。エディトリアルデザイナー。東北大学大学院工学研究科 都市建築学修了。秋山伸主宰のグラフィックデザイン事務所schtüccoを経て仙台・卸町のシェアオフィス“TRUNK”アシスタント・マネージャーとなる。現在、デザインオフィス株式会社BLMU代表取締役。建築・プロダクト・グラフィックなど分野にとらわれない‘ものづくり’を中心に、地域とクリエイターを結ぶ活動も展開中。2013年より東北学院大学非常勤講師。
Izumi Kainuma貝沼 泉実青木淳建築計画事務所
1987年 宮城県生まれ、2010年 宮城大学デザイン情報学科卒業、2013年 東北大学大学院工学研究科修了。 青木淳建築計画事務所ではLOUIS VUITTON MAISON OSAKA MIDOSUJIや現代美術ギャラリーShugoArts、札幌芸術祭2014空間構成、コンペ・プロポーザル等担当。
Hidenori Watanabe渡邉 英徳東京大学 大学院情報学環
1974年生。東京理科大学理工学部建築学科卒業(卒業設計賞受賞),筑波大学大学院システム情報工学研究科博士後期課程修了,博士(工学)。株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント,首都大学東京システムデザイン学部准教授を経て,2018年より現職。京都大学地域研究統合情報センター客員准教授,ハーバード大学エドウィン・O・ライシャワー日本研究所客員研究員などを歴任。
Kaoru Kudo工藤 薫WOW 仙台オフィス
東北芸術工科大学卒。WOWアートディレクター。広告映像から、展示スペースにおけるインスタレーション映像、 メーカーと共同で開発するユーザーインターフェイスのデザインなど、さまざまな分野のビジュアルデザインを手がける。 近年はWOW創業の地である仙台を拠点に、東北に根付く歴史や文化を見つめ直し、新たな解釈と表現を加えた作品作りを積極的に行っている。 新しいアートやデザイン、価値観を仙台から発信しようと、映像デザインの可能性を追求している。
Kotaro Usugami薄上 紘太郎セイコーウォッチ株式会社デザイン部
プロダクトデザイナー。1991年福島県生まれ。2013年宮城大学卒業、2016年に金沢美術工芸大学美術工芸研究科デザイン専攻修了。同年セイコーインスツル株式会社入社。2019年セイコーウォッチ株式会社出向。ライセンスブランドチームに所属し、ウォッチのプロダクトデザイン及びブランドのディレクションに従事する。その他、個人での制作活動も行う。
Katsuhiko Endo遠藤 克彦建築家/遠藤克彦建築研究所 代表
1992年 武蔵工業大学(現 東京都市大学)工学部建築学科卒。95年 東京大学大学院 工学系研究科建築学専攻修士課程修了。97年 東京にて遠藤建築研究所設立。主な受賞に「大阪新美術館公 募型設計競技」最優秀(17年)(※新美術館の呼称は18年に「大阪中之島美術館」と決定)、「茨城県 大子町新庁舎建築設計業務公募型プロポーザル 最優秀」(18年)、「第15回公共建築賞 優秀賞(豊田市自然観察の森ネイチャーセンター) 」(16年)など。
せんだいメディアテーク6Fギャラリーb
〒980-0821 仙台市青葉区春日町2-1
地下鉄 南北線勾当台公園駅下車「公園2」出口から徒歩6分(約450メートル)。東西線大町西公園駅下車「東1」出口または「西1」出口から徒歩13分。東西線青葉通り一番町駅下車「北1」出口から徒歩15分。
バス 仙台市営バス 仙台駅‐60番(仙台TRビル前、地下鉄仙台駅「中央2」出口前)乗り場から「定禅寺通市役所前経由交通局大学病院」行き(系統番号がJまたはXで始まるバス)で約10分、メディアテーク前下車。
徒歩 仙台駅より約20分(約1.8キロメートル)